
始まりがあれば終わりがある。
老兵は死なず ただ、去りゆくのみ。
私が大学を卒業して初めて就職した会社が「タダノ」。初めて赴任したのが「静岡営業所」。そこで、待っていてくれた唯一の先輩社員、初めての素敵な先輩社員が小田さんだったわけです。
とても温厚で落ち着いた雰囲気の小田さん。静岡になんらの身寄りも伝手もない20代の自分は何かあると小田さんを頼りにしていました。当時は奥様にも大変お世話になりました。宜しくお伝えください。
そんな、小田さんが今年を以て一旦タダノの定年を迎えられるということで、とにかく、一言直接お礼が言いたくて、今回、あらゆる恩讐を超え、禁断の地、「タダノ両国ビル」に足を踏み入れることになりました。
なにせ、「デビルマン」または「バビル2世」として両国ビルのブラックリスト入りしてますから警報鳴るかと思いましたが、小田さんに結界を解いていただいてたお陰でノーダメージで入場できました。
久々の、そして、大変ご無沙汰の面談となりましたが、20年前となんら変わらぬ笑顔で応対していただき、懐かしくハートフルな時間となりました。
小田さん、お疲れ様でした!
今後はタダノに残り後進の指導に当たられるとのこと。小田さんは教え方が優しいので今の「ゆとり世代」にはジャストフィットする指導になると思います。
歌の上手い小田さん。チャゲ&飛鳥の曲目は十八番で場末のカラオケスナックのオヤジ連中を黙らせるくらいの力を持っています。
若いタダノマンを夜中の4時くらいまで錦糸町界隈のスナックで引きずりまわし、ド演歌のみを連続50曲程度熱唱し、この世の世知辛さを骨の髄まで叩き込んでやってください。
画像は「ロボQ」です。しかも、1000体に10体しか製造されなかったと噂の「ゴールデン・ロボQ」。面談したタダノ両国ビルの応接室に鎮座してあったので驚愕のあまり撮影してしまいました。
お茶を持ってきてくれた若い社員に「この模型、なんだか知ってる?」と聞くと、「えっ、なんでしょうね?今までここに置いておるの気づきませんでした。何ですか、これ?」とのこと。
小田さん、ビッシビシ鍛えてやってください。
*ロボQとは…
1990年代、バブル絶頂期にあったタダノが世界征服すべく生み出した欲望の化身。当時のタダノ全社員に問答無用で支給される。タダノの狂信的なテレビコマーシャルにイメージキャラクターとして登場。CMは「ビューティフル」編、「フレンド」編、「クリスタルボーイ」編の3編がある。本体は単4電池2本で動き、背中のスイッチをオンにすると音に反応し眼球を赤く点灯しながら上半身を約10秒間左右に振ってくる。凶悪この上ない光景である。