2021年10月25日

さらば あぶない事務所

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 今回、いろいろと訳があって(と言っても、ディープなものではなく)約8年間、陣を構えていた「横浜COP」事務所(横浜市中区山下町)を移転することになりました。

 そもそも、この「横浜COP」は2013年の秋頃、当時グイグイと勢力を伸ばしていた「V.S.O.P」(分かる人には分かりますよね)軍団のクレーン業界大暴れ状況になんとか歯止めをかけるべく「真田丸」的な位置づけとして業界の良識あるホワイトナイトの方々の要請により開設した出城だったわけです。
 当時、V軍団の成長のカラクリを論理的に指摘すると、Sリース(誰かどうにかしてください)の人たちから「木村さんはV軍団の成長をひがんでる」「所詮、負け組の遠吠え」「V軍団こそ業界のセレブなのです!」と揶揄され、「魚が100匹しかいない池で150匹釣れるわけがない」と例えても、「それ以上言うと名誉棄損で訴えられますよ」と言論弾圧される始末。
 じゃあ、もっと言ってやろうと思い立ち、各リース会社の建設機械チームがいる都内に近い場所に論陣を張ることにしたわけです。
 その帰結としてSリースの人たちは全く来なくなりました。お元気でしょうか?

 僕は基本的に建機ブローカーから派生した建機サプライヤー、建機バイヤーが巨大なストックを保有するという業界ビジネスモデルには反対の立場です。
 巨大なストックを有し業界をマネージメントするなら巨大な資本(人的、物的)を背景とすべきと考えています。
 巨大な資本がハード(箱)、専門的な知識、経験を持つバイヤーがソフト(中身)となり、相互に補完する形を理想としています。
 片方が両方をやろうとすると手段と目的がごちゃまぜになり、「暴走」するのです。

 その「あるべき業界の姿」を実現すべく、横浜COP事務所は存在しました。
 そして、一定の役割を終え、混迷を極める時代状況の中、次のステージに進んでいきます。

 ありがとう、横浜COP。とびきり派手にサラバだぜ。

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2021年09月15日

どうなるのかわからんから「X」なのだ…

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 ご存じですか?
 クレーンの世に「パンサーX(エックス)」なる商品が存在します。型式で言う所のRK-250-7、-8、RK-700がそれです。

 特徴?
 スペック上ですか?

 エンジンが上に付いてるとか、そんなものはいまとなってはどうだっていいんです。

 それが発売された2008年5月から時は流れ、今は令和。すべては過ぎ去りしことです。

 ただ、僕がこれからも忘れないし、クレーン業界の住人として忘れてはいけないもの、いや、忘れてはいけない光景は、パンサーX発売の時に新神戸駅前のホテルで開催された「内覧会」という名の狂乱の宴において繰り広げられた「阿波踊り」です。

 それは、我々、販売代理店が一堂に会す中、コベルコクレーン社員が余興として披露したものでした。

 世はまさにリーマンショック前夜。外需に引っ張られた油圧クレーンの過熱する国内需要。新車納期1年待ち。やっちゃえコベルコ。

 踊るアホウに見るアホウ 同じアホなら踊らにゃ損、損。とばかりに踊り狂うコベルコクレーンスタッフ。そして、それを見ながらビュッフェスタイルの鉄板焼きで神戸牛のステーキしか食べない僕。
 
 いいですか皆さん、「黒歴史」とはまさにこういうのを言うんですよ!


 今、中古車として買い付けたパンサーXを見るに、琵琶法師の如く、心の中にただ荒涼とした風が吹き抜けていくだけです。



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2021年08月30日

東京オリンピックとは何か?

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 「オリンピックをやりますからね」ということで排ガス4次規制対応の新車クレーンを購入した都内のクレーン屋さんがいました。

 「オリンピックをやりますからね」ということで坪100万円の土地を駐車場として購入した都内のクレーン屋さんがいました。

 東京オリンピックの当初予算は3000億円でしたよね。回収できたのでしょうか?


 東京オリンピックのテーマは「United by Emotion」(共に抱く感情)でした。知ってましたか?

 「人は時間と場所を共有することで共に生きる意味を見つけるのだ。」ってその通りなんですけど、ステイホーム、「お家で見ましょう」でしたからね。


 東京オリンピック、終わりました。


 夏が終わったなあ…。
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2021年07月09日

ここはプエルトリコですか?

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 7月3日未明、沼津市一本松地帯にどえらい雨が降りました。台風でもないのに。

 前日の天気予報では普通に「明日は雨でしょう。」的な情報で「命を守る行動をしてください、ただちに!」的な悲壮感は全くなかったわけです。

 朝、起きて会社に向かうと、まるで備中高松城に救援に向かう毛利軍の如く、水攻めにより湖面と化したトモエ自工本社のある一本松付近に近づけない状況。迂回しても迂回してもダメでまさに手も足も出ず。

 トランプさん、これ地球温暖化ですって。熱帯雨林みたいだもん。沼津が。

 トモエ自工に来て18年くらい経過しますけど、こんなになったのは初めてです。膝上浸水ですから。今までの最高はくるぶし下でしたからね。しかも、今から10年くらい前にでかい台風が連チャンで沼津を直撃した時一度だけです。

 こんな時、危機管理のプロ、テレンス・リー氏ならどうするんだろう?
 
 ゲリラ豪雨には、トモエ自工の地面をかさ上げする前に地球温暖化を食い止めるのが良いと思うんですよね。
 
 その為には、カーボンニュートラルとか自然エネルギーの促進とかではなく、中国がアホみたいな開発を止めたらいいんだと思います。

 風力発電を作る為に1200t(現在、日本に19台あるらしいですね♪)なんかをいっぱい買ってる場合じゃない。

 多分。





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2021年06月06日

夢幻の如くなり

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 ※いつもこのブログ「Nature Boy Monthly」を閲覧いただいている方々へ大切なお知らせ

 私、木村亮紀、2021年6月より「フックワークパートナーズ(H.W.P)」なる活動を始めることになりました。

 イメージ的には「トモエ自工」がバンド活動、「H.W.P」がソロ活動という感じです。

 「トモエ自工」が空母、「H.W.P」が戦闘機、です。
 「トモエ自工」が武藤敬司、「H.W.P」がグレート・ムタ、です。

 集団にならないとできないこと、個人にならないと表現できないことが長く同じ業界にいると区別されてくるのだと思います。

 どちらも自分にとっては大切な場所です。

 新しい活動の必勝を祈願する為に、「熱田神宮」に参詣してきました。
 熱田神宮は静岡にも所縁ある三種の神器の一つ「草薙の剣」を祭っている霊験あらたかな神宮です。

 かの織田信長も桶狭間の戦い際、今川義元本陣に突撃直前に必勝祈願したことでも有名です。

 「人間五十年 下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」

 法螺貝吹け、具足よこせ、立ってご飯食べるぞ。

 時は来た!それだけだ。



 
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2021年05月17日

トモダチ

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 渦巻くコロナ禍の中、幕張メッセで強行開催された「建設・測量生産性向上展」に参加してきました。

 現在の建機業界のトレンドは「無人化」「遠隔操作」「IOT」「DX」なのですが、まさにトレンドを疑えという訳で、いろいろ見ましたけど、「それ、要ります?」のオンパレードで、パスタにいろいろかけてたら味が混沌と複雑化してしまって、原価がメチャ高くなったわりには味は微妙という高級イタリアンの悲劇を連想させることに。
 
 そんな中、「Lifting Solution で新たな価値を」を旗印とする「TADANO」さんのブースに立ち寄らせてもらいました。
 出店していた技術はスマホを利用したカーゴクレーンの故障診断ツール。マニュアル通りに壊れるといいですね♪♪

 で、立ち去ろうとしていた時に、リュックを背負った男が視界に入り、眼が合い、「あっ、水野君だ」と。
 向こうもこちらに気づき、約18年ぶりの邂逅となりました。

 確か最後に会ったのは、僕がタダノ両国ビルの1階にいた頃で、水野君はタダノの広報をやっていて彼がプロヂュースした「GA-1500N」のカタログにいちゃもんを付けに行った時でしたね。「表紙がピンクはねえだろう」と。

 彼は1994年タダノ入社の7人の内、最後に残っている僕の「同期」です。
 有藤、井上、印藤、山中、高山、そして僕と後の六名はそれぞれの道を歩むことになりバラバラですが、残っている水野君がそれぞれを精神的な部分でつなぎとめているのではないかと思います。

 久々の再開ということもあり「ちょっと一緒に写真撮ろう」と持ち掛けると「ソーシャルディスタンスだから」とやんわり拒否してきたので、マスクを引きはがし強引に撮影敢行です。そして、無許可の顔出しの刑に処すということで。

 顔を見るだけで嬉しくなる、それ以上でもなくそれ以下でもない。時を積み重ねて共有できる感覚。

 「久しぶり、元気?」 一番、好きな挨拶です。



 
posted by ネイチャーアンクル at 15:28| 静岡 ☀| 油圧クレーン業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月10日

緊急提言 大変なことになる前に

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 岡山県知事、伊原木隆太殿、大変なことになっとりますよ。

 裏でロスチャイルドか電通が動いているのか、「桃太郎は本当は山梨県大月市にいたのである!!」とのプロパガンダがこの令和3年、着々と進行中であります。

 去年から大月にクレーンヤードを構え、その整備の為、ちょくちょく現地に行っているのですが、添付画像をご覧ください。
 JR大月駅付近の大手コンビニ「ローソン」の駐車場が大変なことになっとります。

 彼らの主張によると、大月には桃太郎ゆかりの地名が残っている。すなわち、「犬目」「猿橋」「鳥沢」であると。
 そして、桃太郎はこの地を流れる桂川でお婆さんに拾われ、鬼ヶ島ならぬ近くの「岩殿山」に巣食う鬼を退治したのだと。
 もちろん、岩殿山には「鬼の岩屋」「鬼の血」なる観光名所まであるのです。

 岡山の人はこんな所まで来ないだろうばりに、ローソンにおいてはレトルト「桃太郎カレー」「鬼カレー」、はたまた、「山梨きびだんご」なるものも販売。
 早急に大月市長、小林のぶやす(無所属)に面談を申し入れしてください。
 いや、面談すること。

 この段階で潰しておかないと、今はコロナで観光客来ないからまだ良いけど、コロナ終息して、中国人大量に来たら(大月は富士山見る客が都心から電車乗り換えする駅)、バシバシスマホで写真撮られて、インスタで世界中に拡散されまっせ。
 「この大月っていうところに桃太郎ってのがいたんだあ、ふーん。」とか。

 伊原木知事、コロナより、こっちが「緊急事態宣言」だ。



 
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2021年03月13日

生存確認‼ 「いい人」加藤さん。

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 今から25年ほど前、僕は毎月月末になると伊豆半島の東伊豆町に行っていました。
 当時、タダノ静岡営業所のあった静岡市から車で片道3時間半(もちろんノンストップ)かかる所でした。
 なぜ、毎月か??
 それは、当時、そこに「加藤開発工業」なる会社があり、毎月、支払の相談に行っていたからです。

 社名が「加藤開発工業」なのに、なぜか「KATO」ではなく「タダノ」を購入していた加藤さん。
 50tクレーンを分割購入し、所謂「バブル崩壊」後、クレーン購入当初の見込みが大外れ、事業見直しを図られた結果、毎月相談に行っていました。
 当時の伊豆半島は、もろにバブル崩壊の影響を受け、ホテルはダメ、保養所はダメ、マンションはダメ、建築系がほとんどダメ、ダメ、ダメ、で、ただ、海を見て金目鯛を食べることしかできなくなっていたのです。

 まだ、駆け出しの営業マンで経験、見識不足の自分は、ただ、加藤さんの毎月話する「たぶん、こうなると思う、たぶん。」という、伊豆に神風が吹きます的な何の根拠もない前向き楽観論を2時間程度聞かされ、それを報告書に書き、本社へ送ることしかできませんでした。

 いまなら、あらゆる手が思いつくし、実行もできるのですが。

 その後、自分は横浜に転勤となり、次の担当者に引き継ぎ、加藤さんともとりあえずお別れに。
 
 平成16年に自分がトモエ自工の社長として静岡に戻ってきた時には、訪ねてきてくれました。

 要件は「クレーン車を借りたい」とのことで、昔のことがあるからか「木村さん、伊豆から蛾が飛んできたと思ってるでしょう」なる、歴史に残る発言をされ、決して悪い人ではないとの思いから、12tクレーンをお貸することになったのです。

 結局、加藤さんの年齢のことやリーマンショックなどもあり、今から約10年ほど前に「加藤開発工業」は廃業になりました。

 かつて、加藤さんから紹介された東伊豆の名温泉宿「山桃茶屋」(テルマエ・ロマエのロケ地になりました)に訪れるべく、久々に同地に行き、ふと、加藤さんのことを思い出し、かつての加藤開発工業の場所へ行ってみると、お元気な加藤さん(85歳)のお姿が。

 奥様を交え、昔話を1時間ほどして、記念撮影に。かつてのギラギラした武闘派が力の抜けた良い顔になっていました。

 帰り際、裏庭で栽培されてる自家製野菜をたくさんいただきました。

 加藤さん曰く、「もう、商売は関係なくなってしまったけど、また、来てください。」

 もちろんですよ。営業とは「心の付き合い」ですから。


 
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2021年01月04日

謹賀新年 2021 「戒驕戒躁」

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 あけましておめでとうございます。

 素晴らしい2021年が始まりました。清々しい新年を迎えられたこと心よりお喜び申し上げます。

 
 大晦日は「あつまれ どうぶつの森」のカウントダウンに参加したわけですが、こんな仮想現実のイベントにちょっと感動してしまった自分に思わず引いてしまいました。
 その後、現実に戻ろうとyoutubeで「孤独のグルメ」を何話も見てしまいました。
 戻れました。ゴーン。
 
 コロナ自粛の中、今年は初詣に行くのも躊躇する状況ですが、疫病退散を祈念すべく決行したいと思っています。

 今年はどんな年になるのでしょうか。去年の今頃は2020年がとんでもないことになるなんて思ってもいませんでした。
 まさに「一寸先は闇」です。
 なにが正解なのか、だれか教えてください。
 なんの保険に入ってれば大丈夫ですか?

 不安を払拭すべく柄にもなくお餅を魚グリルで焼いてみました。
 程よく焼けたところに粒あん投入しグルグルして食べました。

 餅を食べながら、コロナを異常に警戒している田舎の親父(前向き宣言中)が毎年楽しみにしている正月の餅を喉に詰まらせて緊急搬送されたらそれはそれで本望なのかもしれんなぁなどと思ったりして…。


 年始から「三井アウトレット卒業宣言」が飛び出した2021年。
 
 丁寧に生きて行きたいです。



 
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2020年12月28日

「禍」2020年、お疲れ様でした。

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 2020年、令和2年、今年は間違いなく記憶に残る年になりました。
 今年のこと、「コロナ禍」は生涯忘れないと思います。
 「バブル崩壊」の時も「ITバブル崩壊」の時も「リーマンショック」の時も「円高不況」の時も、こんなに活動を制限されることはありませんでしたから。

 僕は人間社会は「心の絆」で動いていると信じています。
 人と会えないということ、移動してはいけないということが「仕方のないこと」として世間で受け入れられているという現実を直視できないでいます。
 皆さん、そんなに強いのですか?

 インターネットは確かに時間の壁、距離の壁を超えるものです。
 心の絆を接続することができるのでしょうか?

 僕たちは、もしかすると、「省略」しすぎているのではないでしょうか?

 「便利」という概念は人を快適にすると思います。でも、幸せにはしてくれません。
 人は他人と同じ舞台に立ち、何かの役を演じることでのみ幸せを感じるものです。

 他人と同じ空間に立つということをコロナ禍においても大切にしなければ人は生き甲斐を失ってしまいます。
 そうです。人はパンを食べていればそれでいいというわけではないからです。


 「仕方のないこと」と割り切ったり諦めたりせず、工夫して人と会うことに努力したいものです。
  それは、努力して行うもの、丁寧に行うもの。本来、そうあるべきものです。


  2020年、お疲れ様でした。
  来年もどうぞ「面談」、宜しくお願い致します。





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