2021年09月15日

どうなるのかわからんから「X」なのだ…

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 ご存じですか?
 クレーンの世に「パンサーX(エックス)」なる商品が存在します。型式で言う所のRK-250-7、-8、RK-700がそれです。

 特徴?
 スペック上ですか?

 エンジンが上に付いてるとか、そんなものはいまとなってはどうだっていいんです。

 それが発売された2008年5月から時は流れ、今は令和。すべては過ぎ去りしことです。

 ただ、僕がこれからも忘れないし、クレーン業界の住人として忘れてはいけないもの、いや、忘れてはいけない光景は、パンサーX発売の時に新神戸駅前のホテルで開催された「内覧会」という名の狂乱の宴において繰り広げられた「阿波踊り」です。

 それは、我々、販売代理店が一堂に会す中、コベルコクレーン社員が余興として披露したものでした。

 世はまさにリーマンショック前夜。外需に引っ張られた油圧クレーンの過熱する国内需要。新車納期1年待ち。やっちゃえコベルコ。

 踊るアホウに見るアホウ 同じアホなら踊らにゃ損、損。とばかりに踊り狂うコベルコクレーンスタッフ。そして、それを見ながらビュッフェスタイルの鉄板焼きで神戸牛のステーキしか食べない僕。
 
 いいですか皆さん、「黒歴史」とはまさにこういうのを言うんですよ!


 今、中古車として買い付けたパンサーXを見るに、琵琶法師の如く、心の中にただ荒涼とした風が吹き抜けていくだけです。



posted by ネイチャーアンクル at 00:00| 静岡 ☀| 油圧クレーン業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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